静岡県剣道連盟道場「養浩館」 
静岡市葵区宮前町355番地


養浩館近影(護国神社の池に映える道場)
                                                       

道場名の由来
 この道場は、平成14年に社団法人静岡県剣道連盟創立50周年を記念して剣道・居合道範士羽賀忠利先生が命名されました。
 先生の言によれば、「養浩」の二文字は、孟子の公孫丑上の「我善養吾浩然之気」(我れ善く吾が浩然の気を養う)から引用されたそうです。                     
 この「浩然之気」とは、我々の持っている精神的・肉体的活動を起こさせる元気のことを言い、剣道において、この「浩然之気」を涵養する方法は唯一、正しい心で正しい稽古を、一心不乱に、力のある限り反復修練することです。
 そうすれば、何時の日か立派な剣道を身につけることが出来ます。 この道場で修行する総ての人々が、このことを肝に銘じて、日々眞剣な稽古を実践してくれることを、期待して「養浩館」と命名されました。

沿革
 昭和53年7月、静岡市葵区宮前町355番地、静岡県護国神社境内に鉄骨平屋建ての静岡県剣道連盟の道場(建築面積 1,344u)が完成し、その後、事務所、会議室、南玄関が増築され、現在に至っています。
 当道場では、毎朝に朝稽古会、毎月、木曜日の夜には静岡市連盟の稽古会が定期的に行われ、さらに週末には剣道、居合道、杖道の各大会が開催され、静岡県剣道連盟のシンボルとなっています。
 建設に当たっては、敷地500坪以上の借地の確保が困難であったが、当時の護国神社(浅井宮司)のご理解と協力のもとに、神社庁の許可を得て現在の地に敷地を確保することが出来ました。
 建設資金面では、静岡県、静岡市からの補助金、小型自動車振興会からの寄付と県下一円の各地区連盟、剣道団体、個人から寄付(合計約1億5000万円)により賄われました。
 落成式典では、日本剣道形(打太刀 範士九段 小澤 丘/仕太刀 範士九段 堀口 清)、居合道演武(無想神伝流 範士九段 額田 長)、宝蔵院流槍術(打太刀 全剣連会長 石田和外/仕太刀 剣道範士 西川 源内)の演武が行われました。

                                        

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